今日の東京は、よい天気になりました。皆さん、お変わりございませんか?
さて昨日は、東京都新橋にあります慈恵医大に伺っておりました。
「子どもに携わる看護師を対象とした子どもの権利擁護実践能力を高める教育プログラム(初級編)」
「このプログラムに、患者さんのご家族の視点で参加して頂きたい」とのご依頼を、看護学科の高橋衣(たかはし きぬ)先生から頂きました。
大変興味深いプログラムだったのでご紹介させて頂きます。
総合病院のプログラムとしては、とかく対象が大人の方に偏りがちです。
小児科に配属された看護師さん全てが小児を希望している訳でもなく、5年も経たないうちに異動があったり 転勤したりするのが現状だそうです。
「配属されて間もない看護師にどう意識を高めさせたらいいか?」と、考え出されたプログラムだと、お聞きしています。
色々な病院から、医師、看護師、保育士、患者の親が集まって、テーマについて話し合い、意見をまとめて発表まで行いました。
【目的】小児病棟で子どもの権利擁護をめぐってどんなことが起きているの?
パワーポイントで、寸劇も観せて頂きました。
ここでは、看護師や、保育士さん方が、こどもの権利のことを日頃から懸命に考えて下さっていることを知って、私はとても感動しました。私が病棟に居た頃は、とにかく「少しでも早く治したい」「少しでもよい治療を受けたい」、それが優先で、親の気持ちが優先だったように反省しました。(最近の若いママたちは違うともお聞きしました)
【目的】困った時にどうしたらいいの?
倫理的な課題についても学習しました。病気が重いお子さんに対して告知をするかどうかは、皆さん言葉をひとつひとつ選びながら、慎重に発言されていました。「半分告知」や「婉曲的な表現を使う」などの言葉も出ました。
私は、実例の子と歳が近い親として発言を求められましたが、「皆さんが思っているより、15歳はもっと大人だと思います。また自分の病気のことは、本人が一番分かるのではないでしょうか」等、率直に感想を答えさせて頂きました。
例題の中に、「本人の気持ちが書かれていないね」と、そこに皆んなで気付けたことも良かったと思います。「本人はどうしたいのだろうね?」どの立場の方も「そこを一番知りたいね」と話をしました。
こんな機会は中々ないので、とても貴重な経験をさせて頂いたと思っております。