遺伝性膵炎の日記-子どもの膵炎を知っていますか?-

2019年にyahooブログから引越しました。「遺伝性膵炎」カチオニックトリプシノーゲン(prss1)である娘mimi(看護学校1年生:18歳)の病気や生活の記録を綴っています。子どものすい臓疾患患者会「膵の会」の活動も9年目に入りました。連絡先:suikai@outlook.jp★コロナ以降はzoom懇親会・相談会を開催中★

有明の病院に、

ご心配お掛けしておりました義母の病状ですが、実は手術が決まりまして、有明の病院に入院しております。
手術の説明がありまして、昨日病院に行っておりました。
(茨城の病院では、「難しい手術」とのご説明でしたが、住まいを東京に移したのを機に「転院しますか?」と言って頂きまして。こちらの病院を紹介して頂きました)
「糖尿病の数値が上がったのは、がんのせいなのでね、多少のリスクがあっても挑みましょう」とのご説明を頂きました。

先週木曜日が初診だったのですが、まぁまぁまぁまぁ、すごい患者さんの数でした。
そりゃまあ、ビックリいたしましたよ。
術前なので、その日のうちに肝臓のMRIまで撮ってね。流石だな~って、思いました。

母の病棟は10階で。
日本人でも、「How Beautiful!!」と思わずもらしてしまうほどの眺め。
遠くに羽田からの、飛行機の離発着も見えます。
(お部屋は4人部屋なのですが、眺めがいいお部屋は、5,000-/日掛かります。ホテルみたいね(笑)!)

さて、手術のお話ですが。
執刀して下さる先生から、直接お話がありました。
義母と、パパと私と、先生。
個室にてのご説明です。

まず、先生の絵の上手さにビックリ!!!
何百回、何千回と描いてらっしゃるんでしょうね。
さらさらと、お描き下さいました。
「これが膵臓で、これが膵管で、このあたりに腫瘍があって、」
やはり外科の先生は、手先が器用でらっしゃる。
漫画家さんの絵を見ているようでした。

次に、手術のご説明ですが、これもよく分かるご説明で。
緊張しないよう、茨城出身の母に、ご自身の故郷の話をして下さって。
それから、手術の内容、術後の経過と、流れるように展開して下さいました。
一言一句、無駄のない文章。
「お見事!」心の中でつぶやいた母でした(笑)!
症例数の多さを物語っているようでした。

ですが、私には見慣れた臓器の絵でしたが、初めて見た方には難しいのかも。
「手術の説明は、臓器の位置、構造が分かっていないと難しいよね」と改めて思いました。
術後の経過の話で、
「閉じた膵臓から、膵液が漏れて、その周りを消化してしまうかも」
とのご説明の辺りは、パパとおばあちゃんには、どの位伝わったかなぁ。

「腫瘍があるとの疑いで、手術をする訳ですが、診察も目的としています。開腹して最初の30分位は、中の様子をじっと観察します。ですので、他の臓器に大きく転移が見つかった場合は、すぐに閉じることもあります」
万が一のお話もして下さいました。
「手術の難しさとしては、決して簡単ではないということも、ご承知おきください」
その通りでございますね、先生。

「手術が怖い」という母に、「大丈夫ですよ、先日ももっと年上の方が、術後3週間で、元気に退院されて行きましたので」と励まして下さいました。
「リハビリも頑張りましょうね。きっと○○さんなら乗り越えられると思いますよ」
ここまで気遣って下さるのが、外科の先生のお仕事なんだな、と初めて知りました。

その日も執刀されたという先生。
彼の頬の、やや上の辺りに付いたマスクの跡が、長時間の手術だったことを教えてくれました。